2006年02月09日

伝道者の言葉1

イスラエルの王ダビデの子である、ある伝道者の言葉。

むなしいことだ。
むなしい。そう、すべては空だ。
太陽の下でどれだけ苦労を重ねたとして、
一体それが何の益になるのだろう。
ひとつの時代は過ぎ去り、次の時代が来る。

大地はいつまでも変わらない。
日は昇り、日は沈む。そして再びまた昇る。
南に吹く風は北へめぐり、風はめぐりめぐって吹き続ける。
川は海に流れこみ、海はあふれかえらない。
川は海へと流れ続ける。

すべての事は物憂い。
人ははたして語りつくせるだろうか。
いくら見ても見飽きることがなく、
いくら聞いても満たされないというのに。

昔にあったものはこれからもある。
昔起こったことはこれからも起こる。
太陽の下に、新しいものなど何一つないのだ。

「これこそ新しい!」といわれても、
実は永遠の昔からあったもの、
私たちの時代よりも前に、すでにあったものではないのか。

過ぎ去ったことは、記憶に残っていない。
これから起こることも、私たちのあとの時代には
誰も心に留めていないだろう。

私は王だった。
私は世界の仕組みをすべて知ろうと
知恵を尽くし、熱心に研究した。
神は人間にずいぶんと辛い務めを与えたものだ。

私は世の中で起こるすべてのことを分析したが、
全くむなしいことだった。それは風を追うようなものだった。

曲がっているものはまっすぐにはできない。
ないものは数えられない。

私は心に思った。
「私は史上の誰よりも知恵を増した」と。
そして私は知恵と知識を深く見極めたが、
見極めて知ったことは、
結局、知恵も知識も狂気であり愚かであるにすぎないということ。
世を見極めることさえ、風を追うようなことだということ。

知恵が多くなれば悩みも多くなる。
知識を増す者は、悲しみも増すのだ。
posted by FM at 16:40| 東京 ☀ | TrackBack(0) | Word | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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