2006年05月23日

自分の力量を超えるとき

ある日、目の前に全知全能・クリックひとつで何でも出せる スーパースペシャルな存在が現れました!その存在から、 「あなたの欲しい物をなんでも言ってごらん?」 と言われたら、なんと答えますか?

お金・権力・名声・美貌・健康・安定した生活・エトセトラ…。


昔々、ある王様が夢の中で全知全能の存在と出会い、「欲しいものを願え」と言われました。

この王様は、父の後を継いで王になりました。父王は片田舎から叩き上げで王になった筋金入りのヒーロー。彼はその父の跡を継いだばかりの若い王様でした。

王様はこう答えました。
「私はまだまだ小さい子どもみたいなものです。なんにも分かっちゃいないんです。民はあまりにも多くて数えることも調べることもできない。 だから、善悪を判断してあなたの民をさばくために 聞き分ける心を私に与えてください。」

王様という国で誰よりも権力も富も持っていたこの青年は、自分自身のことを、「右も左も分からない小さな子ども」だと感じていたのです。

父のような実績も、人徳もない自分。そんな自分に膨大な数の国民を治めていけるのか?彼は自分が置かれた立場に押しつぶされそうなプレッシャーを感じていたに違いありません。

「できない」「無理だ」「力量を超えてる」そう思う仕事や状況が襲ってくることは、生きている中で時々あります。先の見えない問題、クライアントが 怒鳴り込んできたり、無理難題を突きつけられたり、締切まで 1日しかなかったり、リーダー的な立場になってしまったり。

そういう時、誰もが「自分は何にもできない小さな子ども」のような気になってしまうのでしょう。たとえ王様であっても。

「できない」「無理だ」「力量を超えてる」多くの場合、人はお金で何とかしようとしたり、権力で何とかしようとしたり、人脈で何とかしようとしたり、色仕掛けや体力に物を言わせたりしてしまいがちです。

しかし、国を治めるという大仕事の前にブルってる王が願ったのは善悪の判断と、 聞き分ける心でした。 つまり知恵と、知識。

冨は恐慌で消えてなくなるかもしれない。 名声も陰謀で失われるかもしれない。権力もいつか廃れるかも。美貌も健康も、永遠に続かない。自分の力量を超えたところに飛び込んでいく時、最終的に頼りになるのは、状況によって絶対にブレないもの。そしてそのブレない基準をうまく使う知恵にこそ永遠に価値があるのだと、彼は知っていたのかもしれません。

人はうわべにごまかされます。みた感じ華やかなもの、キレイなもの、よさそうなものに誰だって飛びつきやすい。けれども、本当にピンチの時に自分を支えるものって、そういう上っ面ではないのです。

この若き王様はこの後英知を持ち、海上貿易で巨額の富をなし、一説では動物の言葉さえも聞き取れたといわれる、かの有名なソロモン王として名を馳せることになります。

本当に人を支え、どんな逆境にも立ち向かえるようにさせるものは 一見目に留まらない、ごくごくシンプルなものなのでしょう。この話は聖書からの引用でした。



話しことばの聖書。読みやすいです。
posted by FM at 16:47| 東京 ☁ | TrackBack(0) | faith | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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