2005年03月01日

よりよい男女関係を築くには?

最近考えたことなのですが、日本的思考の男女関係において、
実は「愛」という概念は、「Love」とは違うように思います。


日本語に、男女関係を表わす言葉として「色」と「恋」があります。
「色」はセクシャルな関係を意味し、感情を表わすものではなく、
精神的交流の有無も意味しません。
いわゆる「割り切った関係」的な意味を持ちます。
「恋」は自分の相手に対する感情をポイントにした言葉で、
セクシャルな関係の有無・精神的交流の有無は、重要視されず、
相手に対する焦がれる気持ち、求める気持ちを指す言葉です。

現代の男女関係も、「色」と「恋」で成り立っているのではないでしょうか?
セクシャルな関係かどうかということ、「自分が」相手に対し焦がれる
感情を持つかということで、男女関係は成り立っている気がします。
つまり、日本でいうところの「男女の愛」は、実はこの「色」「恋」を
指す場合が多いのではないでしょうか?

実は、歌舞伎や時代劇など見ていると、「恋」も「色」も
夫婦間には適応されない言葉です。「恋」も「色」も終わりのあるもので、
はかなく、だからこそ良い、とされています。つまり一時的に燃え上がるもの。
そうなると、永続する夫婦関係に「男女の愛」が存在しないのは当然ともいえます。
だから日本人は、「結婚したら愛情よりも友情」、「結婚生活は
愛はなくなって同情で保たれる」などと言われるのでしょうか?

実際に結婚して思うのは、「色」と「恋」しか知らないと、結婚生活は
確かに「馴れ合い」と「同情」に支配されてしまうということです。

私は結婚してしばらく、お互い好きで結婚したはずなのに、
なんでイライラしたり、むかつくことをするんだ!それは愛が足りないからだ!
と思っていました。でもそれは「色」「恋」しか知らなかったからだったようです。

相手に対して自分が抱く感情を重視する「恋」は、
自分の感情が、相手に向いていることが大前提となります。
ですから自分の感情が害されること(相手に好意を持ちにくくなること)
が起こると、「恋」で成り立つ関係は大きな打撃を受けます。

そうなると対応策は2つ。
1.相手に対し「あきらめ」、馴れ合いや同情で関係を続けてゆく。
2.感情が傷つけられたんだから、離れる。
となってしまいます。

私は自分の経験から、夫婦が互いに健やかに過ごすためには
日本的ではない「Love」が、結婚生活には絶対に必要だと信じています。


愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。
愛は自慢せず、高慢になりません。
礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、
怒らず、人のした悪を思わず、 不正を喜ばずに真理を喜びます。
すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。
(1コリント 13:4-7 新改訳)


これは、ホテルなんかのチャペル式結婚式で読み上げられる、
聖書の有名な「愛(Love)」の箇所です。
一見、「結局自己犠牲なんでしょ?」と思えてしまう、この定義ですが、
しかし聖書が示してる愛(Love)は、「色」でも「恋」でもないということなのです。

まず「自分の感情」に重点を置く「恋」ではなく。
まず「自分の欲」に重点を置く「色」ではなく。
「Love」は、相手に対する「感情」に左右されないものだということです。

彼らだって日々悩みながら生活する一人の人間だということを認める。
自分が相手より劣ってるか優れてるかは考えない。
近い関係でも他人に対するように敬意を忘れない。
自分の感情が心地良くなること(利益)を考えない。
感情を害されるようなことがあっても、その感情に振り回されて
相手の存在を否定してはいけない。
ただ、その人が存在する、その真理を喜ぶ。
「自分の欲・感情」はすべて我慢し、相手の存在のすべてを信じ、
相手のすべてに期待し、どんなことにも耐え抜くということ。

「自分はそんなLoveを持てないよ」という人もいるかもしれません。
実際私も結婚生活を送っていて、いつもいつも「Love」は持てません。
私も不完全な人間だから。けれど、お互いに失敗しながらも、
時に「Love」を忘れそうになりながらも、それでも一緒に「Love」を求めてゆく。
そのとき初めて、「色」でも「恋」でもない、永続的な堅い人間関係が
出来てくると、私は自分の結婚生活から学んでいます。

これは男女間に限らず、親子間、兄弟間、友人間、もっといえば
違うバックグラウンドを持つ人に対してでも持てるおおきな「愛」です。
聖書は結婚をとても大切なものとして扱いますが、それは結婚が
「真の愛」を学ぶ、最高の場だからかもしれません。

喧嘩しても、失敗しても、やっぱり結婚はいいものです。
posted by FM at 14:40| 東京 ☁ | TrackBack(0) | faith | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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