2005年09月14日

「僕らは愛を、学んでいない。」

本屋さんにいくと、どれかの雑誌が必ずといっていいほど
恋愛特集をしています。モテるコツ・モテる秘訣の
ハウツー本も出ています。占いでも気になるのは恋愛運。
恋愛ドラマもシングルの2人が互いに惹かれあい、
恋に落ちてゆくストーリーが多くを占めています。

これらはすべて、「どうやって恋をスタートさせるか」がテーマです。
「スタートした恋・結婚をどうやったら続かせるか」について、
説得力のある説明をしたものを生活の中で、
なにか見つけられるでしょうか?

何故みんな、せっせと恋をしたがり、恋に落ちていくのに、
その関係を続かせることでこんなにも困難を感じ、
さらにそこで深い痛手を負って、生活や体調に
支障をきたすまで自分自身を傷つけてしまうのでしょう?

実は、日本人は愛を学ぶ機会がないのかもしれません。

雑誌やテレビの情報・ドラマなど、恋のスタート方法については
いくらでも情報が入ります。みんな恋のスタートにおいては
エキスパート。しかし、その恋を通して愛を育むことに関して、
人生の中で学んでいないのかもしれません。一番の見本である
両親は、 仮面夫婦だったり、心が西と東くらい離れてたり、
子供の前で相手の愚痴を言ったり。 それなのに街にあふれるのは
「恋をしよう!素晴らしい恋を!」 というキャッチフレーズ。

聖書にこんな一節があります。

彼らは群れをなしてあなたのもとに来、
わたしの民はあなたの前にすわり、あなたのことばを聞く。
しかし、それを実行しようとはしない。
彼らは、口では恋をする者であるが、
彼らの心は利得を追っている。 あなたは彼らにとっては、
音楽に合わせて美しく歌われる恋の歌のようだ。
彼らはあなたのことばを聞くが、それを実行しようとはしない。
(エゼキエル 33:31,32)


イスラエルはバビロンという強国に捕囚され、
国をなくしてチリヂリバラバラになっていました。
イスラエルの民はエゼキエルという預言者(ここでいうあなた) に、
国の再興のために、自分たちはどうするべきかを問うのです。
その時、神様がエゼキエルに語った言葉が上記の一節です。

みんな神様を頼ってやってくるが、神様が示したことは
行いません。それはその預言が現在の自分たちにとって
困難なことだからです。 それを、恋の歌を聴いてるだけで
実際は自分の利益で 動いてる、と、神様は嘆いているのです。

これはまさに日本的な恋愛観を示していると思います。
○○クン♪□□さん♪この思いは止まらな〜い…!
と、恋心に燃えて恋愛がスタート。
しかし、付き合ってから起こる様々な困難を乗り越えよう!
という、「男女関係継続の実行」は、されていない恋愛が
数多くあります。だからこそ、好きで結婚したはずの2人の関係が
冷え切るのは当たり前と思われており、「面倒が起きたら次の相手に」
という理論がまかり通っているのでしょう。

シンデレラのガラスの靴の先にあるのは、自分の欠点を
明らかにされて、相手の欠点を発見して、自分にとって
一見損な事をしてでも、相手との愛を守り続ける泥臭い作業です。
好きだけど辛い、寂しいけどうれしい、泣いちゃうけど落ち着く。
そういう相反するものを同時に受け入れる、という作業です。

…そんな恐ろしくハードな作業が、誰とお付き合いしたって
待っている。でも、それを知らないからこう言ってしまいます。

「付き合う相手を間違えた」
「彼は私にふさわしくない」
「この恋愛は私にあってない」

じつは、そんなハードな作業こそが、恋愛の本質なんだと
思います。 「マジかよ〜(泣)!!」って思う困難と、
それを2人で扱っていく苦しみ。そこから生まれるものが愛です。

愛は与えられるものでも、与えるものでもなく、
時に辛い共同作業で造り上げていくものなんでしょう。

日本人は愛を学んでいないのでしょう。
愛を知らないで、恋をして、自分の愛のなさに気づく。
だから失恋や、愛する人との関係のこじれは、
心を引き裂き、精神のバランスや、身体のバランスさえ
崩す原因ともなるのでしょう。

しかし、自分の愛のなさに気がついた時、
人はもっと大きな愛を知るきっかけを得るのかもしれません。

posted by FM at 11:43| 東京 🌁 | TrackBack(0) | faith | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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